アップが遅れましたが、9月半ばから今年2回目となるポーランド・チェコでの剣道セミナーに行ってきました。
今回は私一人での指導ではなく、ポーランドでは北海道のY先生チェコでは東京のO先生を中心とした複数による指導でした。
簡単に感想を言わせていただくと、基本稽古の重要性や「守破離」というプロセスの「守」の重要性をあらためて認識したということです。
現在ポーランドは先のヨーロッパ選手権で団体2位個人3位を獲得し、来年の同大会での優勝を目指して頑張っています。しかし、その目標達成のため試合稽古や小手先のテクニックやかけひきに時間を割いているように感じました。たしかにポーランドのレベルは上がってきましたが、常に基本のレベルを上げていかないと足元をすくわれます。ポーランドの剣士たちには次の大会で勝つためにも、また将来にわたり持続的に欧州で強豪国であるためにも、現在の主力メンバーだけでなく次世代のも含め、今一度基本をやり直してもらいたいと切望します。
それとは反対にチェコは全体としては現在ポーランドよりもレベルは劣るものの、若手のレベルは急激に上がってきており、今後が非常に期待できます。ポーランドがうかうかしていたらその地位は逆転すると予言しておきましょう。
チェコの若手のリーダーのマルチンは自身の師匠でもあるO先生の教えを忠実に守り、基本重視の稽古で自身と10代の生徒たちのさらなるレベルをアップを図っています。
私としてはここ10年来一緒に稽古をしている両国の剣士たちが揃って正しく剣道を学び実力をつけていっていただけたらな〜と心から願っています。