英国がEUから離脱を決めた。メディアは何となく離脱に関して批判的なような気がするが、50%以上の投票者が離脱を支持したわけで、この問題は思っている以上に複雑なのかもしれない。
まずEUの現状がどうなのかということを我々はよく知っているのだろうか?過去の大戦を繰り返さぬように、欧州全体が経済的社会的に発展していこうとするそのコンセプトは確かにすばらしい。その意味でEUの誕生は大きな前進であったと思う。
しかし、EU の現状はどうなのだろうか?はたして加盟国の平等性は守られていたのだろうか?わからないことがまだたくさんある。 平等性ということだけをとっても、もしそれが保たれていないなら、元々ヨーロッパ大陸から離れた島国であり、かつて世界の覇権国で自分たちはヨーロッパとはまたちょっと違うという強烈なプライドを今も持つ英国民が離脱を支持するようになるのは一応合点がいく。
その点日本も似ているかもしれない。島国、世界第二位までになった経済力、他のアジアとは違う意識。もしアジア連盟なるものができてそれが中国主導になったら、、? やはり英国と同じように感情的にも離脱を支持する人が増えるのではないか?
とにかく、英国のEU離脱の是非を判断するには、もっとEUの現状を知る必要がある。