今年から外国人に日本語を教えていますが、毎回教える度に日本語の難しさに直面し、私にとっても母語である日本語をあらためて考える機会になっています。
たくさんの中の一例として前回のレッスンの例をあげます。
「どうすればいいのですか」と「どうしたらいいですか」は意味は同じですが、違いはなんでしょうか。
私は国語学者ではありませんので、明確な説明はできないのをあらかじめ断っておきます。
「どうすればいいのですか」も「どうしたらいいのですか」も「今」もしくは「これから」のことを尋ねているのですが、視点の時間的な差があります。「どうすれば〜」は時間的に、何かする前に視点を置いて言っていますが、「どうしたら〜」は、何かをしたと仮定して、時間的にその後に視点を置いて言っています。だから「どう
したら〜」と過去形の表現になっているのだと思います。
また、こういうことも考えました。「どうすればいいのですか」と「どうやればいいのですか」の違いは?さらにそれに関連して「する」と「やる」の違いは?
みなさんもちょっと考えてみてください。
ちなみに私のレッスンでは会話に重点を置いていますので、文法は説明しますが、それにあまりとらわれないように指導しています。