ニューヨーク時代に苦労を共にした友人であるジャズドラマー・小林陽一さんがアメリカと日本の強力メンバーと共に7月から約1ヶ月に渡り国内ツアーを行いました。
ここ1,2年はタイミングが悪く彼のライブを聴く機会に恵まれませんでしたので、今回予定を調整して2回ほど聴く機会を作りました。
今回はニューヨークからのメンバーも有名だったのでかなり期待していましたが、その期待以上の演奏を聴くことができました。。
個々のメンバーのレベルがみな素晴らしいことに加えて、メンバーそれぞれがこれまでよくプレイし合っていることとメンバー全体としても何度もプレイしていることなどもあって、息もピッタリと合い、最高のクインテットでした。(おそらく性格的にも相性がいいのでしょう)。
そのメンバーを紹介すると
Vincent Herring (as) *
Erick Alexander (ts)*
Toru Dodo (p)*
Motoi Kanamori (b)
Yoichi Kobayashi (ds)
*がアメリカからの参加です。
テナーサックスのErick Alexander
CDではよく聴いていましたが、ライブは今回初めてでした。
2回のライブを通して話をよくしましたが、愉快で優しく、人間的にも素晴らしいものを感じさせてくれました。
もちろん演奏も素晴らしかったです。カーペンターズファンということで「we've only just begun」を演奏していましたが、私もカーペンターズが好きなので印象に残りました。
アルトサックスのVincent Herring
私の好きなジャズミュージシャンの一人です。彼との出会いも小林さん同様NY時代に遡ります。
相変わらず迫力のある音で、さらにテクニックも磨きがかかっていました。実に素晴らしいパフォーマンスでした。
さらに特筆すべきなのは、ピアノのDodo(百々と書くようですが珍しい名前ですね)さんのパフォーマンスでした。
彼については全く知りませんでしたが、聴いてみるとその素晴らしさがすぐわかりました。また聴きたいと思わせてくれるピアニストです。
また先ごろ亡くなられたhorace silverを悼んで、彼の曲である "song for my father"を演奏しましたが、これも最高でした。(Vincentはhoraceと何度も共演したことがあります)