音楽の街でもあるプラハでは9月中頃から各楽団の新シーズンが始まります。
今回運良く、その皮切りの大きなイベントとしてプラハ城内の大聖堂でのドボルザークの声楽曲のコンサートに行くことができました。このプラハ城内の大聖堂でのコンサートは初めてとの(聞き間違いかもしれませんが、とにかく滅多にない機会であったことに間違いありません)ことで、地元プラハ市民の間で大きな話題になり、多くのプラハ市民が駆けつけました。
ちなみにドボルザークは1841年生まれのチェコを代表する作曲家です。チェコ語でこの名前を発音するとけっこう難しいです。「ド
ヴォジャーク」って感じでしょうか。
多くの聴衆の緊張感が空間を支配していました。最初は期待感でいっぱいだった私もその空気に感化され、次第に緊張感を覚えました。
ところが、いざ演奏が始まると何かおかしい雰囲気。何か物足りない。ダイナミックな響きが足りない。俺だけかな〜なんて思いながら演奏は終わりましたが、やはりその印象は間違っていませんでした。通常はアンコールがあるのですが、その前に拍手は自然と鳴り止み、結局アンコール演奏は行われませんでした。
同行したプラハの山道門道場のジェイコブに聞いてみると、演奏自体は悪くなかったが、大聖堂ということで音響の設定が相当難しかったのだろうと言っていました。(失敗だったのかあれで精一杯だったのかはわかりませんが、、。) このジェイコブは音楽(トロンボーン)と歴史を大学で専攻しています。
内容はさておき、このすばらしい雰囲気を味わえたのは、このコンサート参加を企画してくれた彼のおかげです。また通常の観光旅行ではチケットの入手も困難だったことも併せて、ジェイコブにあらためて感謝いたします。
p.s.
シーズンに関係なくプラハでは観光客を狙ったコンサートが頻繁に開かれています。クラシック通の人は満足できないこともあるかもしれませんが、こういったコンサートに出かけるのもいいと思います。