橋下大阪市長の目指す市や国といったものが仮に素晴らしいものであったとしても、その目的のためにあのような思想調査をすることは強引ということを超えてやはり間違っていると思います。
ただ橋下市長のこの手法同様に問題にしたいのは、メディアや一般の人の意識です。
「思想信条の自由」は、これまで人類が多くの過ちを繰り返してきた反省の元に獲得した普遍的な基本的人権の一つですが、一番敏感であるべきメディアがこの問題をあまり取り上げません。また一般の人も橋下市長や維新の会に期待し支持していくのはいいのですが、批判的な目を持ち冷静に判断することを忘れてはいけないと思います。
メディアや大衆の多くがただ持ち上げているのを見ると何か不安になるのは私だけでしょうか?取り越し苦労ならいいのですが、気づいたときには時既に遅しとなってしまった過去の過ちを忘れないでおきたいものです。