年末になると必ずその年に逝去された方を偲んだ記事や番組がメディアで流れます。
そして毎年思うのが、自身の死や人間の死ということです。
「オギャー」と生まれた瞬間からいつくるかわからぬ死に向かって人間は歩むわけです。今これを書いている私も遅かれ早かれ死に、この肉体は無くなるのです。
また多くの場合死の前に老いや病も経験しなければなりません。
生まれてきてよかったと思うことは確かにあります。楽しいと思うこともあります。でもそれは瞬間で永続性がなく、そういう経験をするからと言ってこの老病死という真理は消えることはありません。
釈迦は「人生は苦である」と説きました。そのことをしっかりと認識できればいいのでしょうが、難しいのが現実です。
それでも、人生これ四苦八苦という真理ををよくよく認識し、「武士道とは死ぬことと見つけたり」あるいは「今日は死ぬのにもってこいの日」という心境で毎日を送れるようになりたいと、今年亡くなった方の番組をみた今は、強く願っています。