JUGEMテーマ:
日記・一般 3月の友人の結婚式をきっかけに、今年は地元での試合で剣道形を3度演武することになってしまいました。5月(2回)、10月という予定で、すでに1度演武しました。2度目の演武は30日に予定しています。
形の稽古は他人よりやってきていたつもりですが、人前での演武ということでこれまで以上に力を注いで稽古しています。その中で本当に大事なことを学ばせてもらっています。「剣道の理合は形にある、形=理合である」ということ、(知っていたつもりでしたが、理解の度合いが低かった)、そしていかに自分の演武する形が不完全なものであるのか、まだまだ直すところや勉強することが山ほどあるということを思いしらされています。
本来武道・武術の修行の中心は形の稽古だったはずです。それが今では外に追いやられ、試合稽古が中心になってしまっているのが現状です。今すぐにでも形稽古を中心にすべきだと思っています。まずは今の全日本剣道形から始め、次に古流の形も稽古していければ理想的だと思います。今の形については色々な意見があるのは知っていますが、とにかくこの当時の普及用に制定されたこの形でさえ、今の剣道人は満足にできないのです。況や高野、中山といった昔の大先生のように形を打てる人は皆無と言っていいでしょう。
ちょっと専門的になってしまいましたが、剣道だけでなく他の分野でもこの日本の形文化が次第に廃れていっているような気がします。昔などは専門分野だけでなく日常の中にも形文化が多くあったはずです。
こう言うと、以前このブログ上でも昔の職人文化保護みたいなことを言っていましたし、おしなべて昔の文化がいいように聞こえ、なんか復古主義のように思われるかもしれませんが、けっしてそうではありません。(ただ、剣道に関して言えば、前述のように形稽古が疎かになり質の低下を招いてしまったと思っています)。
私は、「ずーっと変わらないもの」と「変化していくもの」のバランスが大事で、今の時代「ずーっと変わらないもの」が少ないのではないかと思っているのです。
古人はいいことを言っていました。
「温故知新」