以前に英会話教室の進化について書きましたが、最近はさらに進化しました。それは、現実的な困難から出てきたものです。
前回のカキコで発音の面での学習強化を言いました。これは確かに正しい進化でした。ただ、私のクラスの生徒さんは30代以上の働く人が多く週一回のクラスになっていますので、実際にはこの発音の面での上達はかなり難しいのです。
一方で、文法的に正しくても発音が悪いと話が通じないという現実を今度のラスベガス滞在でもあらためて感じました。私にはフロリダ出身のマイク・ミードという剣友がいますが、彼は日本人の英語に慣れていないので、いわゆる日本人の発音では会話が何度も中断してしまいます。下手な文法の知識よりは発音が大事なのです。(文法も大事ですけど)
では、どうしたらいいのか?それは、今ある自分の日本語発音で対応するというものです。つまり「掘った芋いじるな=what time is it now? 」方式を部分的に取り入れるということです。前回書いたときにも、昔の人の発音の習得の仕方には気づいていたのですが、まったく同じやり方が今でも有効であるとは完全にはわかっていなかったのです。
時間と共に多くの外来語が入ってきましたが、その過程で実際とは発音の違うカタカナ表記になってしまい、そのカタカナ外来語を実際に話すので、通じないのです。聞こえたままを話す、これが大事です。
もちろん、正しく発音を学ぶのが一番いいです。これも忘れていません。これも少しづつやっていきたいです。ただ私の英会話クラスは元々ネイティブ並みになるというのを目指していません。とにかく下手でも何とか意思の疎通ができるところを目指すという低いハードルを目指しているのです。謂わば正統派英会話ではなくゲリラ的英会話なのです。
それに本音を言うと私も含めて、幼い頃から英語を学習していない人間にとってはネイティブ並みの発音になるというのは殆ど不可能ではないかと思っています。(先も言いましたが、だからといって正しく発音を学ぶのが全く無意味というわけでありません。)
長々、書いてしまいましたが、要するに元気流ゲリラ英会話教室は、話すための最低限度の英文法、よく使われるフレーズ、正しい発音と「掘った芋いじるな」式発音、以上の学習を基本的な柱としていこうと思います。